暫存

香西薰( 香西かおり ) 暫存歌詞
1.恋故郷(ふるさと)

作詞:秋浩二
作曲:伊藤雪彦

泣きはしないと 空を見上げれば
生まれ故郷が目に浮かぶ
藍染め浴衣に川風吹いて
笑顔交わした初恋の
あのひと偲んで こんな夜は
涙こぼれる 恋しくて

狭い路地裏小さな店に
灯ともして夢を漕ぐ
あしたを信じて 注ぎ足す酒に
おんな 一途な願いごと
わたしに下さい幸せを
そっとつぶやき 目をとじる

風にちぎれる最終電車の
過く音聴くたび辛くなる
小指をからませ 誓った恋が
現在も心によみがえる
あの人忘れずいるかしら
胸がふるえる 逢いたくて


2.恋の奴隷

作詞:なかにし礼
作曲:鈴木邦彦

あなたと逢った その日から
恋の奴隷に なりました
あなたの膝に からみつく
子犬のように
だからいつも そばにおいてね
邪魔しないから
悪い時は どうぞぶってね
あなた好みの あなた好みの
女になりたい

あなたを知った その日から
恋の奴隷に なりました
右と言われりゃ 右むいて
とても幸せ
影のように ついてゆくわ
気にしないでね
好きな時に 思い出してね
あなた好みの あなた好みの
女になりたい

あなただけに 言われたいの
可愛い奴と
好きなように 私をかえて
あなた好みの あなた好みの
女になりたい


3.恋はシャボン玉

作詞:たかたかし
作曲:岡千秋

あなたのおそばで 暮らしの身のまわり
お世話をするのが わたしの夢でした
盛り場ネオンの 恋はシャボン玉
はじけて飛んだ しあわせを
涙でわすれる 女のひとり酒

好きだといわれて 抱かれたあの日から
信じてつくして 捧げてきたわたし
盛り場ネオンの 恋はシャボン玉
虹ならいつか 消えるけど
他人じゃなかった 女のこぬか雨

汚れてしまった 悲しい恋だけど
めそめそしないわ いいこときっとある
盛り場ネオンの 恋はシャボン玉
こころのすみに 夢だけは
捨てずにいるのよ 女のひとり酒


4.恋待ち人

作詞:水木れいじ
作曲:曽根幸明

小雨に濡れてる盛り場は
恋待ち人の とまり木か
今夜もいいこと ありそうで
夢を拾いに とんで来る
ちょっとくどいて くどかれて
あとは お酒に 酔いたいね
好きと言えなきゃ 抱けばいい
あなたの女(おんな)に して欲しい

誰かが唄う 流行歌(はやりうた)
恋待ち人の ものがたり
別れた彼の やさしさを
想い出したら 泣けてきた
むかし話は 飲みほして
ふらりはしごと しゃれたいね
夜はかけあし 急ぎあし
あなたに寄りそい 雨の中

ちょっとくどいて くどかれて
あとは お酒に 酔いたいね
好きと言えなきゃ 抱けばいい
あなたの女(おんな)に して欲しい


5.すべての人の心に花を

作詞:喜納昌吉
作曲:喜納昌吉

川は流れて どこどこ行くの
人も流れて どこどこ行くの
そんな流れが つくころには
花として 花として 咲かせてあげたい
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花を咲かそうよ
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花を咲かそうよ

涙ながれて どこどこ行くの
愛もながれて どこどこ行くの
そんな流れを このうちに
花として 花として むかえてあげたい
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花を咲かそうよ
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花を咲かそうよ

花は花として わらいもできる
人は人として 涙もながす
それが自然の うたなのさ
心の中に 心の中に 花を咲かそうよ
泣きなさい 笑いなさい
いついつまでも いついつまでも
花をつかもうよ
泣きなさい 笑いなさい
いついつまでも いついつまでも
花をつかもうよ
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花を咲かそうよ


6.シクラメンのかほり

作詞:小椋佳
作曲:小椋佳

真綿色したシクラメンほど清しいものはない
出逢いの時の君のようです
ためらいがちにかけた言葉に
驚いたようにふりむく君に
季節が頬をそめて過ぎてゆきました

うす紅色のシクラメンほどまぶしいものはない
恋する時の君のようです
木もれ陽あびた君を抱けば
淋しささえもおきざりにして
愛がいつのまにか歩き始めました
疲れを知らない子供のように
時が二人を追い越してゆく
呼び戻すことができるなら
僕は何を惜しむだろう

うす紫のシクラメンほど淋しいものはない
後ろ姿の君のようです
暮れ惑う街の別れ道には
シクラメンのかほりむなしくゆれて
季節が知らん顔して過ぎてゆきました
疲れを知らない子供のように
時が二人を追い越してゆく
呼び戻すことができるなら
僕は何を惜しむだろう


7.白い花の咲く頃

作詞:寺尾智沙
作曲:田村しげる

白い花が 咲いてた
ふるさとの 遠い夢の日
さよならと 云ったら
黙って うつむいてたお下髪
悲しかった あの時の
あの 白い花だよ

白い雲が 浮いてた
ふるさとの 高いあの峰
さよならと 云ったら
こだまが さよならと呼んでいた
淋しかった あの時の
あの 白い雲だよ

白い月が ないてた
ふるさとの 丘の木立ちに
さよならと 云ったら
涙の眸で じっとみつめてた
悲しかった あの時の
あの 白い月だよ


8.くちなしの花

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

いまでは指輪もまわるほど
やせてやつれたおまえのうわさ
くちなしの花の花のかおりが
旅路のはてまでついてくる
くちなしの白い花
おまえのような花だった

わがままいっては困らせた
子供みたいなあの日のおまえ
くちなしの雨の雨の別れが
今でもこころをしめつける
くちなしの白い花
おまえのような花だった

小さなしあわせそれさえも
捨ててしまった自分の手から
くちなしの花を花を見るたび
淋しい笑顔がまた浮かぶ
くちなしの白い花
おまえのような花だった


9.秋桜

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

淡紅の秋桜が秋の日の
何気ない陽溜りに揺れている
此頃涙脆くなった母が
庭先でひとつ咳をする
縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くりかえす
独言みたいに小さな声で
こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが浸みて来る
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ
心配いらないと笑った

あれこれと思い出をたどったら
いつの日もひとりではなかったと
今更乍ら我がままな私に
唇かんでいます
明日への荷造りに手を借りて
しばらくは楽し気にいたけれど
突然涙こぼし元気でと
何度も何度もくりかえす母
ありがとうの言葉をかみしめながら
生きてみます私なりに
こんな小春日和の穏やかな日は
もう少しあなたの
子供でいさせて下さい


10.アカシアの雨がやむとき

作詞:水木かおる
作曲:藤原秀行

アカシアの雨にうたれて
このまゝ死んでしまいたい
夜が明ける 日がのぼる
朝の光りのその中で
冷たくなったわたしを見つけて
あの人は
涙を流してくれるでしょうか

アカシアの雨に泣いてる
切ない胸はわかるまい
思い出のペンダント
白い真珠のこの肌で
淋しく今日もあたゝめてるのに
あの人は
冷たい眼(め)をして何処かへ消えた

アカシアの雨が止む時
青空さして鳩がとぶ
むらさきの羽の色
それはベンチの片隅で
冷たくなった私のぬけがら
あの人を
さがして遥(はる)かに 飛び立つ影よ


11.恋あざみ

作詞:泉淳三
作曲:彩木雅夫

愛しあってもどうにもならぬ
今日という日が行き止まり
思い出だけのあなたゆえ
遠くで幸せ祈りましょう
あたしは酒場の恋あざみ

うぶな気持ちで愛していても
生きて行くにはつらずきる
あたしはどうせ夜の花
やさしい言葉はかけないで
このままだまって別れたい

恋のにがさを忘れるために
呑めぬお酒も呑みました
どうせ咲かない花だもの
これきりあなたにゃ逢いません
あたしは涙の恋あざみ


12.アザミ嬢のララバイ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

ララバイ ひとりで 眠れない夜は
ララバイ あたしを たずねておいて
ララバイ ひとりで 泣いてちゃみじめよ
ララバイ 今夜は どこからかけてるの
春は菜の花 秋には桔梗
そして あたしは いつも夜咲くアザミ
ララバイ ひとりで 泣いてちゃみじめよ
ララバイ 今夜は どこからかけてるの

ララバイ なんにも 考えちゃいけない
ララバイ 心に 被いをかけて
ララバイ おやすみ 涙をふいて
ララバイ おやすみ 何もかも忘れて
春は菜の花 秋には桔梗
そして あたしは いつも夜咲くアザミ
ララバイ おやすみ 涙をふいて
ララバイ おやすみ 何もかも忘れて
春は菜の花 秋には桔梗
そして あたしは いつも夜咲くアザミ

ララバイ ひとりで 眠れない夜は
ララバイ あたしを たずねておいで
ララバイ ひとりで 泣いてちゃみじめよ
ララバイ 今夜は どこからかけてるの

ララバイ ララバイ ララバイ ラララ
ララバイ ララバイ ララバイ ラララ
ララバイ ララバイ ララバイ ラララ


13.黒百合の歌

作詞:菊田一夫
作曲:古関裕而

黒百合は 恋の花
愛する人に 捧げれば
二人はいつかは 結びつく
あゝゝ……あゝゝ
この花 ニシパに あげようか
あたしはニシパが 大好きさ

黒百合は 魔物だよ
花のかおりが しみついて
結んだ二人は はなれない
あゝゝ……あゝゝ
あたしが死んだら ニシパもね
あたしはニシパが 大好きさ

黒百合は 毒の花
アイヌの神の タブーだよ
やがては あたしも 死ぬんだよ
あゝゝ……あゝゝ


14.五月のバラ

作詞:なかにし礼
作曲:川口真

忘れないで 忘れないで
時は 流れ すぎても
むせびないて むせびないて
別れる君と 僕のために

五月 この僕が帰る まばゆい五月
赤いバラは 想い出のバラは
君の庭に 咲くだろうか
水を花びらにあげて 涙の水を
恋のバラに 悲しみのバラに
君の白い ほほよせて
忘れないで 忘れないで
時は 流れ すぎても
むせび泣いて むせび泣いて
別れる君と 僕のために

五月 花ひらきめぐる ふたりの五月
赤いバラを うつくしいバラを
僕のもとに とどけておくれ
花に口びるをよせて 二人の花に
恋の夢を 消え去らぬ夢を
追い求める ひとり泣いて
忘れないで 忘れないで
時は 流れ すぎても
むせびないて むせびないて
別れる君と 僕のために
忘れないで 忘れないで
時は 流れ すぎても
むせび泣いて むせび泣いて
別れる君と 僕のために


15.大阪テ・キエロ~あなたゆえに~

作詞:朝比奈京子
作曲:杉本眞人

飾り窓の人形のよう
悲しそうな顔していても
涙ひとつもみせない
熱い血のかよわぬ女
何とでも言うがいいわ
別れたあの日の夜
大阪テ・キエロ 雨にけむる
海に投げた心の鍵
大阪テ・キエロ もう二度と探せないように
この胸の この愛は 今もあなたゆえに

ほんまの恋 遊びの恋
一夜の恋 みちならぬ恋
お芝居でもしましょうか
熱い血のかよわぬ恋を
あの人と同じ声で
言ってよ すきやからと
大阪テ・キエロ 忘れていた
胸の焔 呼び覚まして
大阪テ・キエロ もう一度 抱き寄せられても
この命 この愛は 今もあなたゆえに

大阪テ・キエロ 忘れていた
胸の焔 呼び覚まして
大阪テ・キエロ もう一度 抱き寄せられても
この命 この愛は 今もあなたゆえに


16.夢先案内人

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

月夜の海に 二人の乗ったゴンドラが
波も立てずにすべってゆきます
朝の気配が 東の空をほんのりと
ワインこぼした色に染めてゆく
そんな そんな夢を見ました
あなたは時々振り向き
Wink and Kiss
微笑ながら合図に肩をすくめても
ちょっぴり眠い夜明け前です

三日月模様 空が尖ってゴンドラも
スピード上げて進んでゆきます
朝は半分 ビロード製の幕上げて
水の表面を鏡にしてゆく
そんな そんな夢を見ました
あなたは時々振り向き
Wink and Kiss
ときめく胸にほのかな愛のやさしさが
込み上げてくる夜明け前です

月は光を 朝に隠して影だけが
白く細い線になりました
太陽が今 たくさんの雲従えて
きらめきながら昇ってゆきます
そんな そんな夢を見ました
あなたは時々振り向き
Wink and Kiss
見つめる二人生きてることの喜びに
言葉を失くす夜明け前です
言葉を失くす夜明け前です


17.はがゆい唇

作詞:阿木燿子
作曲:羽田一郎

他人なら 優しく出来ても
恋はエゴイスト

淋しさで 抱き合うのさえも
ときに 臆病になるわ

そう 街は大きな鳥篭ね
みんな 飛べないの

歯痒ゆいのよ その唇
キスする場所 間違えてる
心の傷なら そんなとこにない

歯痒ゆいのよ その口づけ
私の中の落とし穴
ぽっかり開いてる 孤独を塞いで

真夜中に シャワーを浴びると
窓にナルシスト
仄白(ほのじろ)い 乳房(ちぶさ)を映して
綺麗 そう呟いてる

ねえ 少女染みた科白(せりふ)でしょう
時よ このままで

歯痒ゆいのよ その唇
仮面のままじゃ感じない
炎の疼(うず)きに 直接触れてね

歯痒いのよ その口づけ
夜の闇を 乱すくらい
ぴったり二人の 溜め息重ねて

歯痒ゆいのよ その唇
キスする場所 間違えてる
心の傷なら そんなとこにない
歯痒ゆいのよ その口づけ
私の中の落とし穴
ぽっかり開いてる 孤独を塞いで


18.秋田長持唄

作詞:日本民謡
作曲:日本民謡

蝶(ちょう)よナーヨー 花よとヨー
育てた娘(むすめ) 今日はナーヨー他人のヨー
オヤ 手に渡すナーエー

故郷(こきょう)ナーヨー 恋しとヨー
想うな娘 故郷ナーヨー当座(とうざ)のヨー
オヤ 仮(かり)の宿(やど)ナーエー


19.女の帰郷

作詞:市川森一
作曲:聖川湧

帰ります ふるさとへ
私のふるさとは
血の色に 染まる海の
忘れ去られた 小島です
私を追ってきてくれますか
そんな本気がありますか
もとの私に もどりたい
夢からさめた それだけよ

だまし舟 折りながら
港で船を待つ
もう一度 鬼ヶ岬で
バラモンの凧 上げたいの
海の男にゃなれないあなた
ヤワな言葉はいりません
汐のにおいの 二の腕が
いまは恋しい それだけよ

髪を切り 出直すの
まだ間に合うかしら
鳳仙花 爪紅さして
バテレン祭り 行った日々
地獄お炊きのうどんの湯気が
泣きたいくらい なつかしい
人恋い唄の ひと節を
思い出したい それだけよ


20.心の糸

香西かおり・伍代夏子・坂本冬美・長山洋子・藤あや子
作詞:たきのえいじ
作曲:杉本真人

そして陽が昇り 朝の幕があく
昨日までの悲しみ 洗い流すように
覚えてて あなた 私がここにいることを
忘れないで あなた 歩いた道のほとり
心の糸を たどりながら
過ぎし日を 重ねてみたい
心の糸を 手さぐりながら
夢の続き 捜していたい

時を巻き戻すことが 出来たなら
涙なんかみせずに 生きてこれたけれど
ありふれた日々を 送れることのしあわせを
まぶた閉じて ひとり 今更ながら思う
心の糸を ほどかないで
この街を 捨てて行けない
心の糸を 結び直して
うつむかずに 歩いて行くわ

心の糸を ほどかないで
この街を 捨てて行けない
心の糸を 結び直して
うつむかずに 歩いて行くわ


21.酒の河

香西かおり
作詞:たきのえいじ
作曲:あらい玉英

いくら好きでも 渡れない
運命(さだめ)という名の この河は
恋しいよ 恋しいよ その胸が
まして雨振る こんな夜は
おもいでばかり 後を引く
渡る 渡れぬ 酒の河

うしろ姿の しあわせを
残してあなたは かくれんぼ
淋しいよ 淋しいよ くちびるが
未練心が また いたむ
あの日に帰る 舟もなく
渡る 渡れぬ 酒の河

柱時計の 刻む音
今夜もお酒と ふたりづれ
恋しいよ 恋しいよ その胸が
せめて逢いたい もう一度
暦もやがて ふたまわり
渡る 渡れぬ 酒の河


22.志乃は心の港なのさ

香西かおり
作詞:新本創子
作曲:船村徹

北海に 笹舟うかべ
俺の漁船を 追うわとすがる
志乃は岬の 酒場の女
志乃…しの… わかれじゃないよ
抱くさえつらい か細い身体
志乃は心の 港なのさ

にごり酒 茶碗に注いで
あんただけよと あまえた夜の
志乃のぬくもり 嵐(しけ)にも消えぬ
志乃…しの… わらってごらん
野菊の花の 和服が似合う
志乃は心の 港なのさ

右肩の 包帯とれて
世話をかけたと 頭さげりゃ
ばかねばかよと 淋しい女
志乃…しの… 泣くんじゃないよ
夕陽がさむい 潮路の店の
志乃は心の 港なのさ